2019-05-14 南条あや だれも南条あやにはなれなくて。 美しい十代のうちにサヨウナラをした彼女は 永遠の偶像で アイコンで 女神で 天使 私は『卒業式まで死にません』を開くとき 最初の詩でいつも泣いてしまう。 母親が彼女の本を読んだとき 「沈むはこの人の真似をしてるの?」と言った そして沢山泣いたと言っていた。 もちろん私は彼女の真似はしていない。 私はリストカッターではないし、瀉血もしない。 私が欲するのはたくさんの錠剤。 ブロン金パブレスタミン… ああダメ、書いているだけで唾液が出る。 手のひらに錠剤を山盛りにして、それを一口で飲みこみたい。 南条あやは美しく死んだ 美しく、美しく、「メンヘラ」を全うした。